みなさん、こんにちは。
6月になりました。沖縄は梅雨の真っ最中で、すっきりとしない天気が続いていますが、気温は高めで蒸し暑い陽気になっていますね。
桑の植え付けは12月から2月にかけての冬の期間に行われることが多いのですが、そのための桑の苗木を既に養成中です。浦添市シルバー人材センターの作業場では、挿し木によるポット植えの桑苗がすくすくと生長しています。
今回は挿し木苗の発根している状態をご覧に入れます。
挿し木された桑の枝からは、二通りのパターンで根が発生します
ひとつ目のパターンは、枝に着いている芽の両脇と直下の3か所にある根基(根の元となる組織)からの発根です。下の画像では挿し穂の中央付近にある芽の直下の根基から、1本の根が伸びています。
もうひとつのパターンは、挿し穂の下部の切り口からの発根です。切り口付近には根の元になる組織は存在していません。切り口を修復するために細胞分裂が起きて、その細胞塊から根が分化したものです。このようにして新たに形成された根を「不定根」とよびます。
これらの苗木が畑に植え付けられるまでには、あと半年以上かかります。夏の強い日差しを受けて、苗木たちは一段と立派に育ってくれることでしょう。
最後はおまけの画像です。作業場の小さな池に咲いたスイレンの花です。淡い紫色の花に、涼しさを感じていただければうれしく思います。
Mr. Kuwa